保育士のお給料の中でも、賞与のシステムやその金額がどうなっているかは気になるものではないでしょうか。
月給のように、求人情報の中で詳しく記載されているわけではないですし、ボーナス事情については前もって把握しておきたいものです。
今回は、保育士の賞与はどのように決まっているのか、ほかの職種と比べて高いのかどうかについて解説していきましょう。
年齢が上がると賞与も上がる?
たいていの職業は年齢によって賞与も増加傾向にありますが、保育士も例外ではありません。
就職したての10代の場合は、ボーナスがもらえない、もしくは2万円~3万円程度という場合がほとんどとなっていますが、20代になれば、金額も上がってきます。
厚生労働省のデータに基づくと、女性の保育士がもらえる年間賞与は20代前半なら約35万円、20代後半なら約55万円です。40代にもなれば、70万円前後の賞与となっています。
あくまでも平均的な数値に過ぎませんが、年齢が上がるにつれて、もらえる賞与の金額も増加傾向にあると考えてよいでしょう。
公立と私立はどっちがいい?形態別にみてみよう
保育園ならどんな所でも賞与は大体同じかというと、実はそうではありません。
まず、保育園には公立と私立がありますし、後者の場合は職場の形態がさらに細かく分かれています。
結論から述べると、基本的に私立よりも公立の保育園のほうが賞与は高めです。公立のほうは自治体が運営している保育園であるため、もらえる給与や賞与は安定している傾向にあります。
一方で、私立は社会福祉法人を始め、学校法人や株式会社など、運営している団体は数多くあるのです。だからといって、絶対に私立よりも公立のほうがよいとはいいきれません。
私立であっても、院内保育なら賞与は高めですし、企業内保育もその会社の経営状況によって左右されてきます。
地域によっても状況が変わってくる可能性はありますから、公立と私立のどちらかに決める前に下調べを入念に行うことが大切です。
ほかの職種と比べて保育士の賞与は高い?安い?
一般的に見た保育士の賞与ですが、特別な資格が必要な薬剤師や栄養士、看護師よりは少ないです。
ただ、同じく専門的な資格を必要とする美容師や調理師、歯科衛生士よりは高くなっています。ほかの職種と比べて特別に高いというわけではありませんが、だからといって極端に低いわけでもないです。
保育士のメリット、かつ一般的な職種との差は、賞与を安定してもらいやすい傾向にあることが挙げられるでしょう。
もちろん保育園の立地条件や経営方針にもよりますが、会社の売上を気にかける企業とはまったく違う形態ですから、給料が景気や流行に影響されることは基本的にありません。
高いか安いかよりも、安定した賞与をもらい続けることを重視するにはぴったりな職種なのです。