ここでは、保育士資格以外に、保育業界において持っておくと役立つ資格をいくつかご紹介いたします!
そもそも保育士資格を取るには・・
保育士の資格を取る方法は2つあります。
1つ目は「学校その他の施設(大学・短大・専門学校など)で学んで卒業をする方法」
2つ目は「保育士試験に合格する方法」
保育士資格が取得できたら、各都道府県の保育士登録簿に登録することで、保育士として働くことができます。資格は一生ものなので、例えば結婚や出産、転職、家庭の事情などで一度保育士の仕事から離れても、資格を利用して再就職することができるのも強みです。潜在保育士の活躍も期待されています。
勤務場所
保育士資格を活かせる仕事は保育業界以外でも活躍の場がたくさんあります。
保育業界で役立つ、保育士以外の資格
■チャイルドマインダー
チャイルドマインダーとは・・
「家庭的な雰囲気の中で、少人数の子供たちに保育を提供するスペシャリスト」のことです。
さまざまな事情で子供の面倒を見るのが難しい保護者に代わって自宅や訪問先の家などで子供をお預かりします。
保護者の希望や子どもの個性に応じて、家庭的な環境の中で保育を行います。
預かれる子どもの人数は1人~4人と少人数のため、より子どもに寄り添った保育を行えます。
チャイルドマインダーの資格を取るには💡
チャイルドマインダー認定は国家資格ではなく、民間資格です。
チャイルドマインダー養成講座を通信または通学で受講し、検定試験に合格する必要があります。
保育士資格に比べて難易度は低いですが、チャイルドマインダーの資格取得に必要な期間の目安は、およそ4〜6カ月です。
■認定病児保育スペシャリスト
認定病児保育スペシャリストとは・・
病気の子どもにまつわる保育を極めた人材に与えられる資格のことです。一般財団法人日本病児保育協会に認定された資格になります。
病気になった子どもの家に訪問して、看病するケースもあります。そこで働く職員が「病児保育士」です。
この資格があれば、ベビーシッターや保育所でも活躍することができます。保育関係の仕事を経験したことがない人でも、意欲さえあればいつでもチャレンジできます。
認定病児保育スペシャリストの資格を取るには💡
高校を卒業している18歳以上の人であれば、誰でも取得を目指すことができます。
次の手順をクリアすることで、認定病児保育スペシャリストの資格を取得することができます。
「全13回のWEB講座の受講」→「1次試験」→「認定試験」→「24時間以上の実習またはオンライン実習代替」
試験や実習は、現在オンラインでも選択可能となっていますので、全てオンラインで資格を取得を目指せます。
資格取得にかかる時間は平均で2ヶ月ほどなので、難易度は高くありません。
■絵本専門士
絵本専門士とは・・
「絵本に関する高度な知識、技能、感性を備えた専門家のこと」と定義されています。
絵本に関する知識がある事を証明できる民間資格です。
絵本専門士には絵本の知識が豊富なだけでなく、様々な能力が求められます。
絵本を通して接する機会が多い子供に対して、子供の年齢や発達段階に適切な絵本を選択する力が必要です。
またワークショップや読み聞かせ、おはなし会などを企画、実施する力や、それに伴って必要な人材を結びつけるコーディネート力やコミュニケーション能力も必要となります。
講師として招かれた場合には、表現力や指導力も必要となってくるでしょう。
絵本専門士になるためには💡
絵本専門士になるためには、国立青少年教育振興機構で行う養成講座を受講する必要があります。
絵本専門士養成講座は誰でも受講できるわけではありません。応募要件を満たした上で、絵本専門士養成講座の受講選考に合格する必要があります。
応募要件は以下の4つのうちいずれかを満たすことが必要です。
①子どもや絵本に関連する資格を持つこと。(保育士や幼稚園教諭、小学校教諭などの資格)
②絵本に関する実務経験が、原則3年以上あること。(保育士や幼稚園教諭、小学校教諭、図書館職員などの実務経験)
③絵本に係る活動が、原則3年以上あること。(絵本の読み聞かせ活動や絵本に係るワークショップなどの活動経験)
④絵本学や児童文学、美術について研究実績があること。(大学院や児童文学の研究実績があるなど)
保育士資格以外にも持っておくと役立つ資格がたくさんあります!
既に保育士資格をお持ちの方でも、これらの資格を取得して新たな職務にチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。