一生懸命勉強して取得した保育士の資格。立派な国家資格を持って働くわけですから、どうせならお給料は高いほうがいいですよね。
そこで今回は、お給料の高い都道府県をピックアップするのと同時に、男女別や勤続年数別などさまざまな角度から比較検討していきます。
ぜひ、勤務先を見つける際の参考にしてみてくださいね。
☆都道府県別トップ3はここ!
2015年12月に出された厚生労働省の「保育士等に関する関係資料」によると、保育士の年収が一番高い都道府県は、和歌山県で381万円となっています。2番目は愛知県の371万円で、3番目に東京都の368万円と続きます。
保育士の年収を全国平均で見てみると男女含めて216万円ですが、男女別に見てみると女性の保育士は214万円、一般的に年収が高い傾向にある男性で239万円です。
このことから和歌山県、愛知県、東京都の3都県で働く保育士の年収は、全国平均と比べてもかなり高い傾向にあるといえます。
☆全業種で年収が高い地域は保育士のお給料も高い傾向に
では、ほかの業種と比べて保育士のお給料は高いのでしょうか、低いのでしょうか?
全業種の全国年収を見てみると、一番高いのは東京都の612万円で、2番目に神奈川県の544万円、3番目に愛知県の525万円となっています。
全業種の中で見てみると保育士の年収は安めといえますが、全業種で高い年収を誇る都府県では保育士の年収も高い傾向にあるといえるでしょう。
保育士の年収で1位だった和歌山県は全業種年収では400万円をわずかに超える程度ですが、その分保育士と全業種の年収比較割合は91.3%となっており全国1位です。
和歌山県内ではほかの業種と比べて、保育士は高いお給料がもらえる仕事だといって差し支えないでしょう。
☆お給料が高いと勤続年数も高い?
お給料の面で気になるのはどのくらいのペースで昇給していくかですよね。そこで、保育士の年齢と年収の推移を見ていきましょう。
まず20歳から24歳の平均年収は男性で260万円、女性で257万円となっています。10年後の30歳から34歳になると男性では462万円、女性では306万円です。
男性の場合は40代になると500万円を突破しますが、50代60代で300万円台に下がる傾向があります。
しかし女性は年代が上がるごとに年収も上がっており、65歳から69歳になると434万円となっていますので、保育士の仕事は女性のほうが続けやすいと見ることもできます。
また、経験を重ねていくと主任に昇格したり最終的には園長になったりなど責任のある役職につくことが考えられますので、そのことが昇給につながっているといえるでしょう。
(引用元:厚生労働省「保育士等に関する関係資料」2015年12月4日:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_1.pdf)