21世紀になってグローバル社会の進展、ひいては英語の重要性がまことしやかに言われるようになってきました。
でも自分は保育士だから関係ないし…。そう思っているあなた、グローバル化の進展は保育士にとっても人ごとではありません。
今後は英語ができない保育士は、需要が減っていくことも考えられます。英語学習の必要性について考えてみましょう。
増える国際結婚、日本語の伝わらない保護者の増加
日本人の国際結婚の数は年々増加しています。
国際結婚といってもその内容はさまざまで、日本人女性が結婚して海外に移住するケースもあれば、日本人の男女が日本に住む外国人の異性と結婚するケースもあります。
保育士にとって問題になるのは後者のケース、とりわけ女性が外国人のケースでしょう。この場合保護者として来園する母親に、日本語が十分通用しないことがままあります。
このようなケースにおいても英語は万能ではありませんが、汎用性の高い言葉として使えるに越したことはありません。
グローバル企業勤務の夫婦の日本への転勤
先に紹介したケースの場合、両親の片方は日本人ですから、片方に言葉が通じなくてももう片方に伝言を残すことが可能でしょう。ですが国際的企業に勤務する親を持つ子供を預かる場合、事情は大きく異なってきます。
グローバル化の大きな影響の一つに、海外企業の日本進出、もしくはその逆として、日本企業の海外進出が挙げられるでしょう。それらグローバル企業の多くは、本社から社員を出向させています。
それらの社員の子供たちを預かる場合を考えてみましょう。これはもう、英語なしにはやっていくことができませんよね。
もちろんそのような子供向けの保育園もあるのですが、そうした保育園で働くのもまた、保育士の資格を持った人々なのです。
「保育英語検定」を受けスキルアップする保育士も!
このように、保育の分野でも英語の必要性は日増しに高まっているといえます。
そのような情勢に対応できる人材育成の一環として、現在保育英語検定なるものが設けられています。
この検定は英語で保護者とのコミュニケーションをとることを目的とするだけでなく、赤ちゃん言葉や幼児言葉にも焦点を当て、児童と英語でコミュニケーションをとるスキルを習得することも目指しています。
決して易しい試験ではありませんが、保育士としてのスキルアップ・キャリアアップにつながる、有用な資格といえるのではないでしょうか。