保育所に入れない待機児童がかねてから問題になっていますが、保育士不足も大変重要だといえます。
また、仕事行きたくない保育士や復職を戸惑う保育士も増えており、他人事では済まされないのではないでしょうか。
ここでは、仕事行きたくない保育士が増えている背景についてまとめました。
職場の人間関係が辛い…嫌がらせ、派閥など女の職場の実情
どのような仕事に就く場合でも、職場の人間関係がネックになりますよね。
直接的な嫌がらせはもちろん、間接的な嫌がらせの存在も無視できません。むしろ、表面化されないだけに深刻な事態になるのではないでしょうか。
保育士の職場として保育所は身近な場所です。
保育所の経営母体にもよりますが、長年勤務している人が多いと派閥ができている可能性もあります。
まだまだ女性が多い職場ですので、女性同士の嫌がらせも少なくないようです。また、保育所で働く人にとって、最も辛いのは子どもたちの前で叱責されることではないでしょうか。
子どもたちにとって「先生」は尊敬の対象になるため、子どもたちの心を揺るがすような嫌がらせは耐えがたい苦痛ですよね。その場合、上司に相談できる環境が理想的ですが、職場全体に独特の雰囲気がある場合は難しい場合もあるようです。
保護者対応が辛い…分かり合えない保育士と保護者との溝
保育所では乳幼児の保育が仕事になりますが、保護者の存在は大きく、保護者対策を辛いと考える保育士も少なくありません。
いわゆる「モンスターペアレント」の存在です。モンスターペアレントは自分の子どもへの日常的な接し方はもちろん、「演劇会の役決め」一つ取っても信じられないようなクレームをつけてきます。
子どもが真似したがるという理由で、髪型を改めるように指摘されたケースもあるようです。このような保護者は、ほかにもクレームをつけている場合も少なくありません。
そのため、保護者から何らかの指摘を受けたときは、一人で悩まないで保育所の上司に相談することをおすすめします。
体が辛い、でも休めない…!体力勝負で激務が当たり前の保育士の仕事
保育所では、自分が受け持つクラスがあります。
また、職場内に設置されている保育所では24時間勤務のところもあり、事前にシフトが組まれますよね。
このような事情から、体調を崩しても余程のことがない限り休むことができないのです。もちろん、日頃からの体調管理は大切です。
しかし、保護者が仕事を休みたくないなどの理由で、風邪気味の子どもを保育するケースもあり、風邪を移されることも少なくありません。
一方、自分が風邪を引いているときに子どもに接すると、保護者からの信頼をなくしてしまうことにつながりかねません。
このような事情から、仕事行きたくない保育士が増えているのです。しかし、職場が変わることで解決できる可能性もあるため、「保育士専門の人材紹介サービス・保育士・幼稚園の転職サイト」で一度相談してはいかがでしょうか。