保育士をしている人が転職を考える理由はさまざまですが、給料やボーナスなどの条件が良い保育園に移りたいと考えて転職活動を考えている人も多いでしょう。
気になる保育士さんの給料とボーナスの相場についてご紹介します。
保育士の給与とボーナスの相場はどれくらい?
保育士さんの給料やボーナスの相場を知りたい時に参考になるのが、公表されている公的な調査結果のデータです。
そのデータによると、全国の保育士の平均給与月額は約21万6000円、年間賞与は約57万4000円で、平均年収は約317万円という結果になっています。
民間企業で働く会社員等の平均年収は約415万円ですから、100万円ほど低いことになります。
しかし、給与統計等のデータを見る場合には、年齢や勤続年数の違いにも注目する必要があります。
保育士の平均年齢は34.8歳、平均勤続全数は7.6年ということですから、会社員の平均値と同じ土俵で比較することは難しいといえるでしょう。
引用元:厚生労働省「平成26年度賃金構造基本統計調査」、国税庁「平成26年民間給与実態統計調査」
公立保育園と私立保育園の給与やボーナスには違いがある?
保育士さんの職場は、大きく分けると公立保育園と私立保育園の2つに大別されます。
転職を考える場合、職場の違いによる年収の差も知っておく必要があるでしょう。公立保育園の保育士さんは公務員扱いになりますので、一般的に平均年収は高めになる特徴があります。
例えば、東京都練馬区のデータによると、公立保育所の保育士さんの平均給与月額は約31万2000円、平均年間賞与は約140万円となっており、平均年収は約538万円で、平均年齢は44歳となっています。
このデータを見ると、保育士全体の平均値と比較した場合、公立保育園データの平均年齢の方が高いことを考慮しても、かなりの差があることがわかります。
引用元:東京都練馬区「平成26年度職員の給与の状況」
給料の高さと仕事の満足度は比例する?
単純に公立保育園に転職したいと思っても採用条件などの関係で実現が難しいケースは多いですが、できれば年収がアップする転職を実現したいものです。
もちろん、保育士の仕事は社会的に大きな意義があるでしょうから、その満足度ややりがいは給料に左右されないという人もいるでしょう。
しかし、仕事の内容が変わらなかったとした場合、年収が高い方がより仕事に対する満足度が上がるのが一般的でしょう。
年収がアップする転職を実現したい場合は、保育士としてのスキルを高めることをまず優先するといいでしょう。
スキルを高める努力を継続しておくことが、巡ってくる転職のチャンスを確実にものにすることにつながるはずです。