保育園の運営法人によって、保育士の働き方や保育にどんな違いがあるか、給与体系に相違があるのか気になりますよね。
今回は保育園の運営法人の違いについてご紹介していきます。
社会福祉法人とは?
社会福祉法人とは、「社会福祉事業を行うことを目的として、この法律の定めるところにより設立された法人」と定義されています。
保育、医療、介護などの社会福祉事業を行うために設立された公益法人です。
設立や運営には細かい決まりがあり、認可されると国から補助をうけることができます。
株式会社とは?
株式会社とは、株式を発行して資金を集め、そのお金を用いて経営を行っていく会社のことです。
株式会社は営利目的での事業が認められており、設立も社会福祉法人と比べると容易に行うことが可能です。
保育業界では2000年に規制緩和され、関東圏を中心に保育施設を運営する株式会社が増えています。
社会福祉法人と株式会社の違い
株式会社は『利益追求』をおこなう法人です。
株式会社はほかの会社よりも業績を上げようとしているので、より良質で評判の上がる経営・運営のために、保育士の待遇についても改善を進めていることが多いようです。
働く保育士さんにとっても、新しいことにチャレンジしやすい環境なのではないでしょうか。
2013年の時点での給与に関しては、社会福祉法人の保育園の方が給与月額が高く、平均勤続年数が長いことがわかります。
月給・賞与が株式会社の保育園に比べると好待遇なため、働く保育士さんの意欲にも繋がり定着しやすい環境なのではないでしょうか。
社会福祉法人の保育園
メリット💡
●経営が長く安定した基盤の法人が多い
●ベテランの職員が多く指導体制が充実している
●安定的な運営が行われているため、職員の待遇が手厚い
●保育方針や経営方針がしっかりしており、保育ノウハウが定まっている
デメリット💡
●家族経営の保育園もあるため人間関係を築くのが難しい
●長年運営しているため、老朽化した園舎が多い
●新しいことにチャレンジしにくい場合がある
株式会社の保育園
メリット💡
●系列園が多く、転居や異動が可能(柔軟な働き方に対応できる)
●新設保育園が多く、園舎や遊具などが新しく綺麗
●ICT化が進んでいて保育士の負担軽減に取り組んでいる
●給与体系や昇給率が明確でキャリアップを目指しやすい
デメリット💡
●本部に保育業界の常識がないと保育士の負担が増えやすい
●新設保育園が多く、保育士の人手不足の園が多い
●利益のために人件費を削って運営する保育園もある
特徴を理解して、自分にあった保育園を探そう!
社会福祉法人と株式会社の保育園についてご紹介してきました。
それぞれの特徴や良し悪しがあることを理解し、自分にあった保育園を探すことが大切ですね!
歴史が長いからこそ安心して保育ができる社会福祉法人と、歴史が浅いからこそ柔軟性があり新しい取り組みができる株式会社。
自分にはどっちが合っているのか是非考えてみてくださいね。
どんな保育園が自分に合っているかわからないという方は、私たちコンサルタントがお手伝いさせていただきます!