保育士の賃金の低さが問題になっている昨今ですが、保育士を取り巻く厳しい状況はそれだけではありません。
大切な子供の成長を促すことだけでなく、保育士の仕事内容は非常に責任の大きなものばかり。
ここでは保育士の仕事内容を見ていくとともに、その困難さや、やりがいについても確かめてみましょう。
保育士のメイン業務“子どもの発達を促す”
保育士の仕事内容といえば、子供の世話をすることが一番に挙げられます。
でも一口に子供の世話といっても、その内容は多岐に渡ります。食事・睡眠・排泄といった基本的な生活習慣を子供に身につけさせることから、身の回りの世話まで。
それに加えて子供の教育的な役割も果たさなければならないのが、保育士の仕事です。
集団生活を通じて人との関わり方を学ばせたり、言葉や数字の学習をしたりと、実に多種多様ですよね。
「三つ子の魂百まで」とことわざにもある通り、子供の発達にとって非常に重要な時期を預かるだけに、責任の重さも計り知れません。
保護者との信頼関係を築く、子育て支援業務
保育士の仕事は子供と関わるだけではありません。そうであればどれだけいいことか!そう思う人は多くいるでしょう。
保護者との信頼関係の構築は、保育士の重要な職務の一つであり、また難しい業務の一つでもあります。大切な子供を預けているわけですから、保護者が保育士に対して厳しい眼差しを向けるのは当然のことです。
わかってはいても、こちらも頑張ってるんだから、と言いたくなることはありますよね。
お互いの立場を理解し合い、幼稚園であった些細なことでも報告し理解を得ること、また家庭での様子や悩み事まで聞きだせるようになれば、保護者との信頼関係が生まれたと言えるでしょう。
地域と密接に関わりを持ち、貢献する業務
子供とその保護者が保育士の関わる主な対象になりますが、それ以外の業務も存在します。
保育園は地域に根ざしている福祉施設です。地域社会への貢献も求められる職務と言えるでしょう。例としては園庭の開放や体験保育などが挙げられます。
また、保育士として経験を積めば、地域の集まりで子育てのお悩み相談をすることもあるでしょう。地域の子育て支援の一翼を担うのが、保育士の仕事なのです。
このように保育士は非常に大きな責任がある仕事です。ですが責任の大きさはやりがいの大きさにも比例します。
子供の発育に大きな影響を及ぼすことができるのは、保育士としての大きな喜び。日々の業務に追われて、喜びの源泉まで見失うことのないようにしたいですね。