保育士の資格を取得するためには、大学や専門学校で学ぶ方法が知られています。
在学中に行う保育所での保育実習は、進路を決めるための貴重な体験だといえます。しかし、実際に就職してみると「こんなはずではなかった…」と後悔する人もいるかもしれませんね。
ここでは、保育士が抱える仕事量とのしかかる責任についての実態をまとめました。
保育中はトイレにも行けない実情
保育中は、子どもから目を離すことができません。
そのため、ついついトイレを我慢してしまい、膀胱炎になってしまう人も少なくありません。
特に、担任が一人の場合は、保育士自身のトイレタイムを見つけるのも大変です。
一方、複数担任の保育所では、ほかの担任に声掛けすることでトイレへ行くことができます。
また、子どもの年齢にもよりますが、トイレへ行くのを告げて場所を離れることも可能です。
しかし、体調が悪いときにすぐにトイレへ行けないなど、さまざまな大変なことが想定されますね。
もっと子どもと関わる時間を増やしたい…!増える事務作業
保育所での仕事は子どもの保育が主体になります。そのため、勤務時間中には、子ども一人ひとりと向き合うことが大切なのはいうまでもありませんね。
しかし、子どもを保護者に引き渡した後は、個人記録や保育日誌、保育内容計画などの事務作業が控えています。
事務作業の一つに「連絡帳」があり、こちらは保育時間中に仕上げる必要があります。子どもの昼寝時間などを利用して記入する場合が多いようですが、時間のやりくりに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
連絡帳は、保護者と保育士を結ぶ貴重なパイプ役を担っています。事務作業の中にはデータ化が可能なものがありますが、連絡帳は手書きであることがほとんどです。
また、直筆でのやり取りを楽しみにしている保護者もいるため、手抜きはできませんよね。
連絡帳に限らず、各種事務作業を完璧にすることを意識すればするほど、追い込まれてしまいます。その結果、子どもと触れ合うときに気持ちの余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。
園内飾り、イベント小道具…保育士が徹夜で手作りは当たり前
保育所では施設内のいたるところに飾り付けをします。季節ごとにレイアウトを変えることや、誕生日用の飾り付けを用意する必要もあります。
運動会や演劇などの発表会が控えていると、仕事量も半端ではなくなります。演技で使う大道具だけでなく、子どもたち一人ひとりが使う小道具の用意も加わるからです。そのため、保育士が徹夜で手作りするのは当たり前になっています。
このように、保育士の仕事量は無限大にあると考えられます。また、責任感が強く真面目に取り組む人ほど、完璧を目指すのではないでしょうか。
しかし、その結果、体を壊しては元も子もありません。保育士の資格を活かせる働き方にはさまざまなものがありますので、ライフスタイルの見直しも兼ねて、転職を検討してはいかがでしょうか。